家電の修理について さまざまな立場から考えてみました ![]() |
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修理を請け負う立場から ![]() ワープロの修理を請け負っている業者は、全国から注文が殺到しているそうです。部品は廃棄されたワープロなどを多品種集めて保管し、それらを分解して使ったりしているようです。該当製品にふさわしい部品か、試してみて故障しないか・・・など本当に慎重に対応し神経を使う作業のようです。結婚前勤めていた職場では腕時計の修理を受けることもありましたが、修理品には「もう購入できない=代替がきかない」、「愛着」、「形見」など プライスレスなことがらがたくさん詰まっていて預かるたび、責任を感じました。 家電メーカーのお客さま相談室に勤務した経験から ![]() 部品の保有期間は、行政からの指導という強制的なものはなく、「メーカーの自主基準で」という位置づけになっています。ただし、メーカー側でもすぐに買い替えをすすめるのではなく、可能な限りは修理対応等、個別にユーザーの相談に乗るというスタンスを取っています。 ただし、経年劣化による重大事故発生のおそれが高い製品や事故件数が多い商品については、長く使うことによってリスクが増す可能性もあります。 それについては、経済産業省が消費生活用製品安全法などを改正して「長期使用製品安全点検・表示制度」(平成21年4月から実施)を創設し、製造業者、所有者他への責務や注意点を提示しています。
製品にもよりますが、「壊れた部分だけ部品を交換して新品にしても、その周りの部品が古いままだと、結局は部品同士相性が悪くなってまた壊れやすくなることもある」とサービスマンに教えてもらったことがあります。 また、ものすごい種類の製品の個々の部品を保管する場所、手間等だけでもかなりメーカーに負担があるそうです。 新品で数年経過したものは、新品同様に使えると思いがちですが、「通電せずに使っていなければ、いつまでも新品というわけではなく、かえって故障の原因となることもある」という説明もしていました。 製造したメーカーに修理を依頼したら ![]() ![]() パソコンも洗濯機もテレビも、すべてメーカーの修理部門で修理していただきました。やはり、安心して任せられると思いました。 たぶん、「部品がないから買い替えを」なんてすぐに言うのは、ミシンだけのような気がします。 部品の管理が大変なのもよくわかりますし、修理して一部を新しくしても全体の経年劣化には対応できないですものね。ここにコストがかかって、製品の価格が上がってしまっては消費者にはかえってマイナスですし。 だからこそ、「長く使う」ことについて、メーカーだけに頼るのではなく、違う方法があることはいいことではないかと思います。メーカーではできないことを補っていると言えばいいのでしょうか・・ ![]() メーカーでは、部品は外注して作ってもらっていても、このご時世、部品の会社が倒産なんてこともあったようです。そうすると、目安の部品保有期間ですら全うできず、個別対応(商品を買いなおしてもらうけれども、割安で斡旋)もあるみたいです。 ユーザーの要求とメーカーの状況がかみ合わず、クレームになることもあるようです。 修理体験いろいろ ![]() 4年くらい前に買った炊飯器が最近故障して、スイッチが途中で切れて芯のあるご飯になっていました。今思うと、実は最初から調子が悪く玄米の炊き上がりがグズグズでした。 買ったお店と違うところに持っていったら、取次ぎ料が確か2000円かかりました。この手数料にも疑問があるのですが、メーカーが無料修理に応じたので、結局修理費はかかりませんでした。故障したのは、吸水センサーという部品でした。 ![]() 洗濯機の調子が悪くなった時は困りました。水曜日という週の真ん中に動かなくなって、仕事もしているので、平日の昼間に来てもらうことができなくて、夜間とかに来てくれるサービス業者を捜してみましたがなくて、土曜日まで手洗いで乗り切りました。子供達が保育園で毎日洗濯物がたくさんで、手洗いの大変さを実感しました。 購入したメーカーさんに週末来てもらいました。対応は良かったですが、かけもちで忙しそうでした。 ![]() 3年ほど前、炊飯器が壊れました。蓋を押さえる部品が壊れ、蓋が開いたままでご飯が炊けなくなってしまいました。 すぐにメーカーに電話したところ、修理の為に送ってほしいと言われました。その際、メーカーが回収のための宅配業者を手配し、私は炊飯器を手渡すだけで梱包もしてくれるとのこと。そして、修理している間、別の炊飯器を無料で貸してくれました。 修理のための体制が整備されているのですね。修理後も、私は借りていた炊飯器と修理済みの炊飯器を交換するだけで、すべて宅配業者がやってくれました。 もちろん、壊れた部分は完璧に直っていました。 昨年、洗濯機が壊れました。 ふろの残り湯を給水するための「くみ上げポンプ」が壊れ、給水できなくなりました。 さっそく、メーカーに連絡しすぐに修理に来てもらいました。その時に、担当の技術者にいろいろと教えてもらったのですが、その中で驚いたのは「洗濯機の寿命は7年くらいで、部品の在庫もそれくらいで終わってしまう」ということ。寿命が7年って、短すぎると思いました。 ![]() 余談になりますが、修理担当のサービスマン、ガソリンスタンドやディーラーで修理にあたっているエンジニアなどの方に私はよく「よりよい使い方」あるいは「駄目な使い方」を聞いたりしています。「なれのはて」を良く知っているから、手入れのことはたくさん情報をもっているのですよね。 ガソリンスタンドの方いわく、車の各種オイル(エンジンオイル、ATFオイル、ブレーキオイルなど)はこまめに変えておけば結構長持ちするんだよとのことでした。 |