子どもを巻き込む事故に出会ったら![]() |
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![]() 何時も遊びに行く公園のシーソーの中央部の止めねじの部分の木が朽ちて穴が大きくなり、ねじが外れたような状態になり、子どもが乗る部分の木が、横方向へもぐらぐら動いていたので危ないと思い、市の公園課に電話しました。 「すぐ直しに行きます」といったのに、2ヶ月たっても直らず、再度、電話すると「すみません、すぐ行きます。」と、しかし、それから2ヶ月たってもそのままで、また掛けたら「公園は順番にひとつずつ点検に回るから、すぐに直しにいけるはずはない。」と、逆にしかられてしまいました。 そのときは、それであきらめてしまったのですが、そういうことはもっと強く「直してほしい」と言っていくべきだったなと反省しています。 子どもの遊具は、子どもの命を乗せる物なのですから、その担当の人は安全への意識をもっと高くして欲しいものです。 ![]() 遊具が壊れていたことに対する行政の対応はあんまりですよね。 でも、こんなときには、「市長への手紙」を使ってみては?どこの市町村でも「市長への手紙」なるものが市民の窓口においてあり、市長へ直接届く仕組みになっているはずです。これは内部で先生からのひとことに(先生とはもちろん議員です)と並ぶくらいの威力があります。(先生からのひとことが威力があるというのはいまだに納得できませんが・・・) 自分の住所、氏名を明らかにして出すと直接電話か文章で回答が来ます。はじめから「市長へのてがみ」を出すのは迫力に欠けるのでまずは窓口に対応を迫りましょう。 ![]() 「市長への手紙」は、去年3月に出しました。 児童センターへの不服いろいろについて、誠意ある返事がありました。 ![]() 回転扉の事故にともなって、ランドマークタワーの事故も大きく取り上げられています。 実は、この件、業界では有名な話だったそうです。警察に告発するなんて・・・と思うでしょうが、でもきっと今回のような事件が起こったら、告発しなかった自分を責めたかもしれません。こわい、と思う感覚を大切にしたいとつくづく思います。「こわい」という感覚は「身を守るための本能」ともいうそうです。 ![]() メーカーの相談室にいた経験も合わせて考えると、確かに小さなものでも事故事例は担当部門にフィードバックしますが、深刻な事態でない限り、内部同志だとなぁなぁになってしまうこともありました。メーカーが恐れていた外部からの圧力の一つは、国センのパイオネット(注1)でした。 危険、事故情報が何件か積み重なると、痛くも無い(?)腹を探られるからでした。メーカーはとかく事故事例を隠したがるものです。今回の件から、今後我が家に危険事例が起きた場合には、その場の対応だけではすまさずに、消費者センターの窓口へ事故事例と申請して、今後の事故予防につなげようと思っています。
![]() 安全基準の設定や大きな改革には時間がかかります。 いま、子育て中の親がすぐ出来ることは何でしょう。「(自分の意志と無関係に)動くもの、動いてるものは、危ないんだよ、一緒に行こうね」と、その場に近づく前に子どもに声をかけ(情報を与え)、つないでいる手を、手首をもつように持ちなおす、こと等は効果があると思います。 ![]() ☆ ホームにて 電車の乗り降り 一日通して乗降客の多いターミナル駅、そうでない駅でも通勤時間帯は子どもづれは、乗り降りにも危険が伴います。通勤時間帯は混んだ車内では座れることはまれ。通勤時間帯の子連れ移動は極力避けています。 ぎゅうぎゅうずめの大人に混じって小さな子どもを立たせることも危険です。通勤時間帯にやむなく電車に子づれで乗らなければならない時は、もったいないとは思いながらグリーン車を利用します。(そうそう発生することもありませんが・・・) ☆自動改札 事故には遭っていませんが、年齢の割りに大きい子どもをもつ親は子どもが6歳前後になると、ひっかるのではないかと不安になります(私も念のため、保険証のコピーをすぐ提示できるように携帯しています)。 大人一人(父親か母親)が切符不要の子ども複数と一度に普通だと大人一人が通過するのと同じ秒数で自動改札を通り抜けるのはけっこう骨が折れます。私は子ども達を自動改札の扉の近辺まで進ませたところで切符を通し、3人で「いっせーのせ!」という感じで通り抜けました。 ターミナル駅で自動改札が10台くらいずらーっと並ぶ箇所では、何台かは子どもづれ、高齢者のためにゆっくりめに扉が閉まるようになっていればいいと思います。自動改札を通り抜ける前後は、人の動きは列になっているのでよいのですが、改札を抜けた直後は大きな駅では人の動きはまったく予想がつきません。改札を抜けるや否や、歩きタバコをされると・・・これも怖いです。 ☆エスカレータ 下の娘(5歳)は慎重な性格のため、階段、エスカレータとも”下り”がことのほか怖いようです。階段も手すりにつかまって、足元を確認しながらゆっくり降りていきます。エスカレータもベルトに始めの一歩を踏み出すタイミングを見計らってから乗ります。急いでいる大人には甚だ迷惑な存在とは思いますが、小さな子ども、お年寄り、障害を持った方には階段の移動は恐怖心との戦いの動作であると思います。 ☆回転ドア 回転ドアは、うちの近所の幕張のビルでもけっこうあります。回転ドアの隣に自動ドアや、手動ドアがある場合は、ほとんど回転ドアは使いません。理由は、あの空間に閉じ込められるのは一瞬ではありますが、真空状態に閉じ込められたようでなんともいえない恐怖心を感じるからです。 今回の事故といい、航空機事故などにもいえますが、ハイテクな機器を過信することへの警鐘と思えてなりません。人間がもつ、本能的な恐怖心を設計段階で想像できたらもう少し変わっていたのかもしれません。 あと、社会的弱者といわれるお年寄り、障害を持った方、付き添いの方、小さな子どもとその親たちの意見を今後もう少し聞き入れてくれるように、ひいては社会が変わるよう、声をあげていく必要があるのかな?と思いました。 学齢期になると、力も強くなり、遊具の扱いも乱暴になりがちになる。体重も増えるので落下などの際に体が受けるダメージも大きくなるのでは?遊具の使い方について、よく教えていかなければ、と思いました。 4/4朝日新聞朝刊 東京本社版生活面に「施設・設備の安全 子や高齢者の視点で確認を」という記事がありました。文中に、2つのサイトの紹介がありました。ご参考まで。 「子どもの危険回避研究所」(東京・横矢真理 所長) http://www.kiken-kaihi.org 遊び場の安全を訴えているNPO 「プレイグラウンド・セーフティ・ネットワーク」 http://www.interaction.co.jp/~psn ![]() 事例です。 ☆以前、4人家族が駆け込み乗車しようとして、父親がベビーカー(1歳前後?)をドアにはさめて止めようとしたのには、驚き、頭にきました。 異物を感知して、ドアは開き、ここぞとばかりに、その家族は(残りの母親と 3歳くらいの子も)乗り込んできました。親の態度も改める必要性を感じます。 ☆我が家の3歳の息子は、びっくりするくらい慎重なので、事故にあるようなことはありません。だからこそ、子どもが怖がることはよくわかります。確かに、駅の階段はこわいようで、手をつないで、手すりにつかまっても、腰が思いっきり、ひけています(-_-;)。エスカレータも怖いようですが、掛け声をかけてやると、スムーズに行くようです。乗り降り時に、なんでも(階段でも、電車でも)「せーの!」と言ってやると、本人もリズムにのれるし、親も子どもと一緒にできて安心です。実は、母親の私も怖がりなので、怖がっているのが、子どもにも伝わっているのかも。でも、慎重になれて、いいと思っています。 ![]() まず、メーカーの立場から、 ベビーカーでのエスカレータのご利用は大変危険ですので、おやめください。 特に下り方向は万が一事故になったとき、自分たちのみならず前にいる人にも危害が及びます。絶対におやめください。 自分では慣れていて大丈夫だと思っていても、子どものいたずらなどで、エスカレータが急停止することもあります。(実際、何度か私も経験してます。先日は中学生の駆け降りの衝撃でセンサーが感知した模様・・・)そのような不測の事態に対応するのは困難です。 もちろん、確率は低いかもしれません。でも、「確率は低いから大丈夫」と賭けているのは子どもの安全であり、命です。それを十分考えてみてくださいね。 とはいっても、赤ちゃんを下ろして抱っこして、しかも上の子の手を引いて、というのは本当に大変ですよね。 最近は一般的な建物ではハートビル法で設置を推奨、補助金を出したり、駅などでは交通バリアフリー法で、新設の駅では設置を義務付け、既存の駅でも設置を推奨しているため、だいぶエレベータの設置が増えてきてはいます。(駅で工事が多いのはこのため)でも、古い店舗に新規で設置するのは大変です。商業施設の場合は、頼めばたいてい店の裏の業務用エレベータを気持ちよく貸してくれる(=店舗側も、ベビーカーで事故を起こされたら困る、と思っている)ので、面倒でもこちらを利用してください。 ![]() 私がよく利用する駅は階段しかなく、しかも長い。ベビーカーをたたんで、子どもの手を取ってのぼり、ホームに着いて広げる。その広げている間にも子どもが線路際にうろうろ行ってしまったりして怖い思いをしたことも一再ではありません。 コンビからワンタッチで開閉できるベビーカーがでていましたね。一度試してみたいものです。 妊婦になった今では、荷物が多かったり、子どもが寝てしまってお手上げ、というときは駅員さんに頼みます。始めはこんなことでお願いするのも…と気が引けましたが、今は慣れました。利用する京浜急行は割合のどかな路線なのか、嫌な顔をされたことはありません。 改札は忙しそうでも、中からもう一人出てきて対応してくれます。 「賭けているのは子どもの安全、いのち」という言葉にハッ!としました。これぐらい・・・と思っていることでも、事故が起きた後では取り返しがつきません。 お互い助け合う気持ちが必要ですよね。 |