タミフル、どう考えますか![]() |
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「飲ませたけれど・・・」 ![]() タミフルについては私の中でも揺れていますが、先月長男と次女が罹患した際は飲ませました。 二人ともめったに風邪をひかない健康体なので、逆に高熱を出すと親と祖父母が狼狽する(汗)。「大丈夫かしら、こんなにげっそりしちゃって」「同居の義父母にうつしては申し訳ない」とか、「家族中にうつったら二月の予定はすべてキャンセルだわ」などと打算的な考えも頭をめぐり・・・。 タミフルの効果はてきめんで、「なんか食べたい」とにっこりされた時は「やっぱり飲ませてよかった」と思ったものです。修行が足りませんね、私。 実は子ども達は生まれて初めてのインフルエンザでした。来年からは経験値が上がっているので今年のように心配しすぎることはないと思います。 ![]() なんと先週、上の子がインフルエンザA型と診断され、タミフルが処方されました。 異常行動についてお医者さんに聞いたところ、「血中濃度があがる投与後3時間を見ておけばよい。影響があるとしても2回目まで見ておけば足りる。100万人に1人の心配をするより、症状が軽くなるのだから」といわれました。非常に迷いましたが、40.4度の熱と激しい咳をみて、本人と相談し飲むことに決めました。 2階にある布団をおろしてリビングに寝かせ、3時間では心配なので5時間ずつ、念のため3回目までは異常行動を起こしたらタックルして止められる位置で見守り続けました。 1回目の投与後15分ほどして、「体が浮いた感じがする。床や天井が揺れているように感じる」と言っていましたが、高熱によるものかタミフルによるものか、咳止めなど同時に処方された他の薬剤によるものかはわからず、1時間ほどで治まりました。発熱後24時間以上たっていたせいか、熱が下がりはじめるまで飲み始めてから丸1日かかりました。 それでも翌々日には平熱になり、5日めには登校しているのですから、やはりタミフルはインフルエンザを早く治し、消耗も抑えられると感じました。咳はかえってひどくなる感じもします。副作用に肺炎ともありました。 メリットとデメリット、子どもの体調、居住環境、親の対応できる限度などもさまざまなのでその都度個別に判断するしかなさそうです。薬剤師の方も「騒いでいるがまず心配ない。他の方に感染しないよう隔離して。タミフルを飲ませるときはついていて」と隔離してついているなんて矛盾したことを平気で言っていました。 ![]() 先月、長女がインフルエンザにかかり、タミフルを処方されました。 その時の医師の説明では、「マスコミで報じられているようなことはめったにはないが、何か異変があったらすぐに知らせてください」とのことでした。念のため薬剤師の友人に相談したら、「まぁほとんどは大丈夫だと思うけど」とのコメントだったので飲ませました。 飲ませて1時間前後くらいでしょうか、急激に熱は下がりました。この様子から、タミフルという薬の強さ=副作用も強く出る場合があるのだろうな?という想像はつきました。ただ、体温計で測る熱とは別の、体内にこもる熱のようなものはすぐに取れるわけではなく、その意味では飲ませなくてもよかったかな?という気もしました。 「飲ませなかったけれど・・・」 ![]() うちの娘も一月末にインフルエンザにかかりました。 土曜日夕方から具合が悪くなり、結局タミフルの48時間には間に合わなかったので、医者には行きませんでしたが、幸い、5日ほどで熱も下がり、元気になりました。 ふだん健康な子どもには、本来タミフルはあまり必要ないと私も思います。 ただ、働いている母親は子どもを長期間休ませることは難しいので、絶対に不要とは言い切れないのですけどね。子どもが病気のときにも落ち着いて療養できるようになって欲しいのですが・・・いやいや、働いていなくても、病気の子どもがいると身動きが取れなくて大変ですものね。 ![]() 私の息子もインフルエンザらしき高熱に先日かかり、熱がさがらなければ再度翌日往診と言われましたが、そのまま寝かせて直しました。ただ、判断としては6年も風邪をひいたことのない健康な身体だったこと、体力もあり、食欲もありだったこと。 幼い頃は1週間ごとに熱をだし、時々体温計を見るのが怖くなるほどの高い熱をだす子だったので、そのときにこんな判断は出来ないと思います。 私の個人的な見解は乳幼児の場合で、体力のないとき、食欲がないときはタミフルに頼る方が良いと思います。 お母さんが働いている、働いていないには関係ないような気がしますが…。 ![]() 8年前になりますが私自身がインフルエンザにかかった時は1週間ほとんど何も食べられず、フラフラで、1ヶ月ほど体力も落ちて使い物にならなかったので、全く不要というわけでもありません。ひどいときには薬の力を借りて、病気に立ち向かう体力を温存するのも一つの方法かな?と揺れているのが正直な気持ちです。 「タミフルにまつわるギモン」 ![]() 疑問点が2つあります。 ・処方されたタミフルは飲みきってください、と説明を受けたが、本当に 飲みきらなければ効果はないのか?本当にひどい1日だけの処方、 というのはまずいのかどうか。 ・インフルエンザにかかった場合の脳症の発生率は諸外国に比べ、 日本は多いらしいのですが、なにか体質に特異なものがあるのか どうか。 ![]() タミフルの世界の消費量の60%近くだったかは、日本だそうですよ。なんだかな・・・ですね。 ![]() 医療機関では、親に必要かどうかを選択させるとのことですが、医療知識があまりない親もいますので、責任を押し付けているに過ぎないように感じます。 また、インフルエンザの初期の2日間は子どもから目を離さないようにという指導もありますが、それならば仕事などはどうしたら? 子どもが大きいといっては、熱があって寝ていても仕事に行ってしまう私はひどい親? と、なんだか疑問だらけです。 ![]() 厚生労働省のHPでタミフルについての記載を見つけました。 「リン酸オセルタミビルの服用後に死亡した16歳以下の小児症例」 ざっと読んでみましたが、インフルエンザ感染症患者の中で投与群と非投与群でインフルエンザ脳症発生比率の比較をしたデータは見当たりません。 また、 「インフルエンザの臨床経過中に発症した脳炎・脳症の重症化と 解熱剤(ジクロフェナクナトリウム)の使用について」 の記事も合わせて考えると、インフルエンザ脳症とタミフル、タミフルと他薬剤(特に解熱剤)の併用による副作用は検討されていないのが現状かと思われます。 効き目が劇的なものは要注意。疫学的な調査が出るまでは、可能性あり、として不要な投与を避ける意見に賛成です。 新薬は発売後に大規模な発売後副作用調査が行われるのでそれが過ぎたころに様子を見て必要最低限に処方してもらうのが得策でしょうね。 この薬は予防薬としても出されています。予防の段階で異常行動がでるとなるとタミフル単体での副作用調査のやり直しが必要だと思います。 ※この内容は2007年3月現在のものです。 |